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次の働き方へ―アウトレット人材たち|「レバレッジ起業」出版記念コラム

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2020年3月21日(土)、株式会社ベンチャーネット代表取締役・持田卓臣による初の著書「レバレッジ起業 『バーチャル社員』があなたを救う」が発売となりました。

書籍では、サラリーマンとして職業人生を終えることが難しくなってきた現代において、「普通の人が普通に起業する」方法をご紹介しています。そして、その中でも重要なのが契約形態や勤務形態を問わず、一緒に働いてくれる仲間である「バーチャル社員」の存在です。

起業JPでもおなじみの借金玉さん(@syakkin_dama)とえらいてんちょうさん(@eraitencho)も、ベンチャーネットの「バーチャル社員」として書籍の中でご紹介させていただいています。
今回、この「レバレッジ起業」の出版を記念して、おふたりからお祝いのコラムを頂戴いたしました。書籍と合わせまして、ぜひお読みいただけますと幸いです。

借金玉さん
次の働き方へ―アウトレット人材たち

 こんにちは、借金玉です。

 最近は僕も本が売れたり色々あって、お仕事をいただいたり講演をさせていただいたりと色々活動させていただいておりますが、ほんの2年前まで僕は何の実績もないインターネットの変な人でした。まぁ、現在もインターネットの変な人なのは確かなのですが。

そして、もう一人この2年で本をヒットさせたりyoutuberとして人気を博したりと色々やっている変な人間に、えらいてんちょうという奴がいます。やはりこいつも2年ほど前までは単なるインターネットの変な人でした。そんな僕らが今結構でかい顔をしているのだから、世の中というのは不思議なものです。

そして、僕とえらいてんちょうが売れる前、単なるインターネット変人だった頃から仕事を出してくださっていた社長さんというのが存在します。今日はその人が本を出版するということで、このお祝いのコラムを書いております。

優秀な人材はいない

 優秀な人材が欲しい。これはあらゆる経営者の偽らざる本音と言えるでしょう。経営というのは「誰かに仕事をさせて利益を出す」というものである以上、優秀な人材というのは現金とほとんど等価です。つまり「優秀な人材がいない」という嘆きは、「道にお金がおちていない」と言っているのと同義だということです。

 実際、優秀な人材なんてその辺にはそうそう落ちていません。この場合の「優秀な人材」の定義としては「まともなサラリーマンがやれて」「利益につながる能力を持っている」あたりでしょうか。こんなやつがその辺にゴロゴロ落ちていたら世の中そんな楽な話はありません。そういう人材は大企業が真っ先に攫っていきますので、中小零細企業はその残り物から人材を探すしかないというのが圧倒的な現実としてあります。

 「まともなサラリーマンがやれる」はとても位階の高い能力です。僕もできません。毎日きちんと決まった時間に出勤して、社会常識を十分に備え、スーツをきっちりと着こなして毎日一定以上の安定した出力を出し続ける。特殊な能力は持っていなくても、これが出来るだけで非常に優秀な人材であるのは間違いありません。ましてこの上に特殊能力を持っているとなれば、そんな人はほぼ全て大企業が持って行ってしまうでしょう。中小零細企業は、このあまりに厳しい環境の中から人材を集めなければいけないという非常に苦しい状況にあります。

アウトレット人材たち

 「まともなサラリーマンがやれて」「特殊な能力を持っている」というパーフェクト人材がいないとなれば

・まともなサラリーマンはやれるが、特殊な能力は持っていない
・まともなサラリーマンはやれないが、特殊な能力を持っている

 この二種類の人材のうちどちらかを選ぶしかありません。そして、ベンチャー企業や中小零細企業にとって欲しいのはもちろん利益に直結する人材なのですから、後者の人材をなんとか使っていくしかないという結論に至るでしょう。完成度の高い仕組みやマニュアルを揃え、規格の揃った社員が轡を並べて前進していけるのは大企業の特権です。小さい会社は、もっとゲリラ戦的な戦い方をするしかありません。

こういう、能力はあるがサラリーマンとしては大きな問題を抱えている人材を僕は「アウトレット人材」と呼んでおります。要するに、えらいてんちょうみたいなやつのことです。

 一芸あるポンコツを上手く使って利益を出す。経営者や起業家なら誰もが一度は憧れる話だと思いますが、これもまた「言うは易し」に他なりません。というのも、突然会社に来なくなったり、客先とトラブルを起こしたり、ある日突然生産性がマイナスになったりするやつを正社員として使うというのは、非常に難しい。僕もまぁ、間違いなくアウトレット人材なのでこういうことを言うのはなんですが、僕を部下として使う羽目になったみなさんには本当に申し訳なかったという気がします。歴代上司諸氏、本当にご迷惑をおかけしました…。

 ではどうすればいいのか。僕自身も経営者ですので、この問題は長いこと考えて来ました。サラリーマンとしては問題があるけれど、決して無能ではない多くの人々、うまくやれば金になりそうな人材、それは確かに存在するのです。その中には、僕と同じ発達障害者も多数存在するでしょう。そんな人材たちを利益に換えていくことが出来れば間違いなくたくさんの人が幸福になることができます。

雇用を越えて

 おそらくは高度経済成長期に形成されたであろう、現代の日本の雇用システム、あるいは働き方のあり方は、我々サラリーマンがやれないアウトレット人材たちに明らかに向いていません。しかし、この問題に真っ向から取り組んでノウハウ化する試みというのはほとんどなされてこなかったといっていいでしょう。あったとしてもそれは多くの場合、障害者福祉の文脈に結びついていました。

 しかし、このコラムで紹介させていただくクレイジーな社長、持田氏は間違いなく純度100%の商売人です。アウトレット人材を使って利益を出すことをひたすら考え、実行してきた人です。えらいてんちょうと借金玉を売れる前にとりあえず使ってみるかと考えるその商売人魂に、僕は大変お世話になってきました。本当に食えてない時期に仕事を出してもらえて何とか生き延びたというところがあります。

 持田社長の書いた本は、間違いなく「儲けるためのノウハウ」本です。慈善の本でもなければ福祉の本でもありません。そこには「儲からなければ意味がない」という絶対に譲れない一線があります。しかし、だからこそそれは信用出来るものだと僕は思います。そして、我々アウトレット人材たちにとっても、ある種の救いになってくれる可能性があるものでしょう。

 もちろん、そのノウハウは完璧ではないでしょう。読めば全てがわかり、何もかもうまくいくということはないでしょう。しかし、長年アウトレット人材を使って利益を出して来た人の話は、間違いなく聞く価値があるものではないでしょうか。

 僕自身も未だに発達障害者を「うまく使って儲ける」事業には強い関心があり、実は事業計画を温めているところだったりもするのですが、サラリーマンの規格に嵌れなかったアウトレット人材たちが活躍できる世界になってくれたらうれしいな、と心から思います。

やっていきましょう。

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えらいてんちょう
しょぼい起業のある種の厳しさについて

どうも、えらいてんちょうです。YouTuberや作家、経営コンサルタントをしながら、最近は政治団体を立ち上げ代表になりました。自分でも何を言っているのかわかりません。
一昨年の暮れに「しょぼい起業で生きていく」という本を出しまして、おかげさまでこれがよく売れ、多くの方に手にとっていただきました。ありがとうございます。

みなさん、しょぼい起業やっていっていますか。
読者の皆様によって全国各地にたくさんのしょぼい起業の店ができているようで、作家冥利につきます。
一部は繁盛したり、一部は無くなったりしているようですが、今回はしょぼい起業のある種の厳しさについて述べていきます。

しょぼい喫茶店閉店と属人性

先日、東京都中野区の「しょぼい喫茶店」が、惜しまれながらも閉店してしまいました。
店主のブログによると「属人性が高く、店を人に任せることが出来なかった」ことが閉店に至った大きな理由の一つだそうです。
属人性、つまりは業務がある特定の人に依存している状況のことですが、これはしょぼい起業のキーワードの一つではあります。

しょぼい起業は、基本的になんでも1人でやらなくてはなりません。
業者に仕事を頼まないとか、従業員を雇わないとか、そういうところでかかるコストを最大限に減らしていって、自分の頑張りと「正しいやりがい搾取」によってお金をかけずに店を回し、利益を出します。
しかし、自分一人で作れる売り上げには限界があります。
そこでしょぼい起業を発展させていくためには、属人性をなくしていかないといけません。
箱を用意して、人に任せて、自分がいなくても回る状態にしていくことが必要で、誰でもできる、誰にでも任せられるようにしていく、そういう厳しさがあります。

人を雇うとき、時給1000円(当記事執筆時点での東京都の最低時給は1013円)の壁があります。
自分1人ならば、1日当たり5〜600円程度の食費を投入するだけでずっと働くことができますが、人に任せるとなると、時給1000円×任せた時間分の支払いが必要になります。
5〜600円で1日働けるという労働生産性を一から作るのは非常に難しいですが、けれどもこれは常に意識していかなければならないことです。

飲食店をやっていると、一部の時間で回数を重ねれば誰でもできるようになる作業が発生します。例えば閉店時の締め作業など。
これを1時間人に任せたとします。1日に出せる利益が5時間稼働して10000円だとしたら、1時間にすると2000円、そのうち1時間の閉店作業を1000円で人に任せれば、自分の儲けは1日9000円になります。
長時間人に任せるわけではなく、一部だけでも誰かにお願いするということです。
人に仕事を教えることは時間や手間がかかって大変ですが、儲けを減らしてでも自分の時間を確保することは必要なことで、これの積み重ねが次につながっていくのではないでしょうか。
ドーンと仕事をとり、ドーンと人に任せ、ドーンと利益を上げるのが大きな会社なら、しょぼい起業はちょこっと仕事をとり、ちょこっと人に任せ、ちょこっと利益を上げていかなければなりません。

それでもしょぼい起業は不況に強い

ここまでしょぼい起業の弱点の話をしてきましたが、しょぼい起業は不況に強いです。
いま、巷では新型コロナウィルスによるCOVID-19肺炎の話題でもちきりです。
経済に与えるダメージも深刻だという予測があり、実際に潰れる店も出てきています。
一般に店を始めるには借金をし、潰れれば借金が手元に残ります。
それが経済だと言ってしまえばそれまでですが、しょぼい起業は借金をすることなく始めるのが原則です。
自分の手の届く範囲で始められるということは、自分の手の届く範囲で辞められるということです。
借金をすると自分の手では辞められなくなりますからね。
これは、しょぼい起業の最大の強みです。
しかし、いくら簡単に辞められるとはいえ、せっかく起業をしたならばなるべく潰したくはないし、できるだけ長く続いていくに越したことはありません。
その為に、しょぼい起業を発展させ、しょぼくない起業にステップアップすることは大きな目標の一つなのです。

自分に適性のない仕事で無理をして、多くを犠牲にしながら生きていくよりも、しょぼくてもストレスなく、自分の好きな働き方で生きていく。正しいやりがい搾取によって、役割を求める人に楽しめる範囲で仕事をお願いする、居場所のない人が集まる居心地の良い空間を作る。
しかし、これを一般化していくには、貨幣に準じていく、つまり、継続的にお金を稼いでいく必要があるのではないか、というのが今のところの見解です。
しょぼい起業の強みを活かしつつ、店を発展させ継続させていく、そんなやり方を模索中です。

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