どうも。えらいてんちょう(@eraitencho)です。
こちらのサイトをご覧の皆さんの多くは、雇用される側の視点から、どの企業にエントリーするべきか、などを考える事が多いかと思いますが、様々な経営者の雇用に対する考えを知り、雇用者側の視点から考えることもまた、日々の就職活動に役立つのではないでしょうか。
そこで今回は、ナンバーワンホストから整体院経営を経て、現在はバーの経営者という異色の経歴を持つ、エデン大阪のよしだはやとさん(@a88109191)に、「人を雇用することの難しさ」をテーマにお話を伺いました。
初めて従業員を雇うことになった経緯



開業にあたって、医療機器を購入したのですが、その時の販売会社が開業準備のサポートも面倒をみてくれました。雇用に関しては「このくらいの医療機器の台数なら、このくらい従業員が必要です」等とサポート会社からの指示があってそれに従って決めました。言われるがままというか、あまり深く考えずというか。まあその通りに従いますという感じでした。

どのような人を雇ったか

人を雇うのは初めてだったのですが、全員私が一人で面接をしました。
採用の基準については、なるべく自分と年齢が近い方がいいかと思い、若い人を採るようにしていました。ただ、患者さんは30代や40代がメインなので、敢えて40代の方も1人採用しました。
また、整体の仕事柄コミュニケーションを取るのが非常に大切なので、ある程度愛嬌があり、ハキハキ喋れそうな人をなるべく選んでいましたね。
経験者はいなかったのですが、機械を使う為、資格のない未経験者でもきる内容で、その点は問題ありませんでした。基本的には受付も整体も、なんでもやってもらいますという形でお願いしました。

人を雇うことの難しさ



なるべく細かく何度も繰り返して教えようとしたんですが、無理な人は無理なんですよ。できないことは絶対できないんです。今思えば、この人ができるのだからこの人もできるはず、とみんなを同じ水準にできるようにすることに拘らず、それぞれの得意不得意に合わせて分担すれば良いと、思い切って決断した方がよかったですね。
当時は経営も人を雇うのも初めてで、そこまでの心の余裕がありませんでした。

訴訟寸前のトラブルも

私としては全くそういった感情もなく、付き合っている彼女がいると公表していたにも関わらず、そのようなことを言われて、決して良い気分ではありませんでした。
それがきっかけでその40代の従業員と口論になり、その際に「もう来なくていいです。クビでいいですよ。」と伝えました。
解雇後、その元従業員は弁護士と労働基準監督署に相談をしたらしく、120万円を請求する手紙が届きました。
手紙が来た後、何度も直接会って話し合いをしたのですが、5ヶ月程の開業期間のうちの3ヶ月間もの間この話し合いが続いていました。裁判になっても更に長引くだけなので、相手の方には50万円をお支払いすることで示談にして終わりにしました。

今後は「人を雇うことはない」

もう一つの理由としては、お金だけの関係は面白くないと最近思い始めているのがありますね。社員として雇うというのは、正直こちらはお金を払っているだけ、従業員は労働を提供しているだけの関係だと思っていて、それで動く人って面白くないと思うようになりました。
理由としては、現在経営しているエデン大阪には、無報酬で店を開けたり店番をしてくれている人がいるんです。その人には店内のWi-Fiやゲームを使ったり自由にやっていいですよと言ってあるので、それでやってくれているのもあるのですが、お互いメリットで動いているというよりは、面白いかどうかで動いているんですよね。
整体院の時のような雇用者・被雇用者ではくても、一緒に店をやっていける関係性があると実体験したことで、お金の媒介しない関係の方が今は信頼できるようになりました。仕事を依頼するときはまた別ですが、現在は外注するほどの仕事もないのでやはり雇う気は全くないです。
今後は自分が稼ぎたいとか事業を拡大したいというより、エデン大阪周りの私以外の人たちが活躍したり稼いでくれるといいなと思ってます。私のバーがきっかけでビジネスに結びついたりとか、ちょっと有名になったりとか。そういう風になってもらえればと思っています。



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