えらてん対談

【えらてんvsないしまさん】共同経営の注意点とクラウドファンディングのポイント・事業展開

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どうも、えらいてんちょう(@eraitencho)です。皆さん、しょぼい起業やっていってますか。今回は「イベントバーエデン名古屋」店長のないしまさんに起業後の経営についてインタビューしました。起業した後も油断大敵です。

前回のインタビューはこちら

共同経営の注意点!経営者2人=負担が半分ではない!

えらいてんちょう
前回のエデン名古屋のインタビューでは、住宅一体型店舗の起業についてお聞きしました。今回はその後、起業した後の展開について詳しく話を聞かせてもらえればと思っています。起業後の展開はどのようなものになっていますか?
店舗付き住居として、当初は自分とシェアハウスプロジェクト発起人の二人が協同経営者兼責任者として回していました。ですが、その内、責任の所在や実務割り振り、権利関係などを曖昧にしてしまった為に認識の齟齬が生まれ、結果的にシェアハウスプロジェクト発起人が経営から離脱する形となってしまいました。また、その周りに付随する人間関係の行き違いによりシェアハウス住民の募集などが遅れてしまいました。結果として、8月に住民の本格入居になるまでの間シェアハウス部分が店舗にとってお荷物になり、全体のリソース不足(金銭・人的両方で)により実際のところかなり厳しい経営となっていました。
ないしまさん
えらいてんちょう
共同経営の難しさを経験されたのですね。起業の段階で共同経営を考えられる人も多いかと思いますが、良かった点はありましたか?また、これから共同経営を行う方に向けてこういうところに注意した方がいい、という点はありますか?
まず良い点ですが、行動を起こすことについての心理的障壁が下がった部分はあったかと思います。責任を分割できるので。特にお互いに細かく1点1点確認を取るような間柄でもなかったため意思決定も即時決断が出来て、最初期に迷ったり躊躇したりする事が大分少なくて済んだかなと思います。
また、お互いのステークホルダーや支援者、応援者それぞれから助けて貰う事が出来たので、設立初期の何もない状態でも一人だけの拡散力や求心力で経営をやらずに済んだのは大きかったかと思います。

気をつけるべき点に関して言えば、その意思決定の速さや責任の所在の不明瞭な部分で認識の齟齬が生まれると共同経営者間でのパワーバランスが曖昧になり不和の原因になるので、これから起業などを考えている方はきちんと仕事と人間関係の線引きを設けないと失敗する確率が非常に高くなると感じた事を伝えたいです。

ないしまさん
えらいてんちょう
なるほど、共同経営では、関係をなぁなぁで済ませるには問題があるということですね。
そうした苦難はありましたが、エデン名古屋のプロジェクト当初から全国のTwitterフォロワーさんや近隣の投資家の方などから注目して頂けていた事もあり、大変ありがたいことに多大な支援や多数の応援を頂くことができました(Polcaでの投げ銭やAmazon欲しいものリストでの支援、さらに実際に店に来て頂いた方からの振込などによる喜捨、周辺コミュニティからの人員支援などなど)。お陰様でなんとか今日まで営業を続けることが出来ました。
ないしまさん

クラウドファンディング支援獲得のための重大ポイント

えらいてんちょう
お店のファンの方々の支援で乗り越えることができたんですね。そうした周囲の支援を得るために工夫したことなどありますか?また、クラウドファンディング等は盛んになっていますが、なかなかうまくいかないことも多いようです。何かアドバイスなどあればお願いします。
支援者、応援してくださる方に自分たちがどういった人間なのか、もっと砕けて言えばどういったキャラクターなのかを分かりやすく伝えるという事が非常に重要だなと感じました。
特にSNSなどで実際に会った事がない沢山の方からもご支援ご応援頂いてますし、お会いしたとしても一度きりの方からも多数ご支援頂いています。そういった方たちに自分たちがどういったバックボーンでどういった思想を持っていてどういったことをやっているのか、一人一人に全てを伝えることは実際には難しいものがあります。だからこそ、全てを無理に伝えるのではなく、表現を考えながら伝えたい人に端的に分かりやすく伝わるように気をつけていたりはしますね。
そういった意味で、今後クラウドファンディングなどをされる方には何よりも「分かりやすさ」を重視して取り組んで貰えるといいかなと思います。
また、忘れがちですがクラウドファンディングはお金をもらってお終いではありません。むしろお金をもらってプロジェクトを形にして初めてスタートです。ゴールはそのプロジェクト自体の成功のはずだということを忘れないように、そして支援して頂いた方たちのご好意、恩を忘れないように、これからクラウドファンディングなどを始められる皆さんにも務めて欲しいと思います。
ないしまさん

モチベーションだけでは事業継続は不可能!

えらいてんちょう
現在のシェアハウスの運営はどのような感じになっていますか?シェアハウスやゲストハウスなども増えてきているので、そういった形の起業を考えている方々に運営する際に意識するべき点などがあれば。
現在定住者は自分を含め3〜5人ほどです。あと定住者が4~5人増えたら賑やかになって個人個人の家事などの負担も減っていいかなと考えています。
シェアハウスやゲストハウス運営は、家主の主権をどこまで保てばいいか、住民間トラブルにどの程度介入するか、などなどインターネットや本で勉強できない事ばかりです。だからこそ、すでにシェアハウスを運営している方やゲストハウスを運営している方と横のつながりを作って、いつでも相談ができるような状態にしておくことをお勧めします。
ないしまさん
えらいてんちょう
同業種間のつながりも大事だということですね。起業を考えている人に向けて、事業を継続していくためにアドバイスはありますか?
経営者のモチベーションに依存した仕事は非常に危ないという事ですかね。
今持っている情熱やエネルギーが切れた時に、それで経営が止まってはいけない。情熱やエネルギーが切れたとしても、金が稼げなければ飯を食えなくなって人は死ぬし、鬱になっても家賃や水道光熱費の請求は待ってくれません。さらに人を雇用するなら儲けが0円でも、財布の中身が空っぽでも給与を払わなくてはいけないわけです。
4月から半年ほど店を回していく中で、個人のバイタリティに依存するビジネスモデルは非常にリスクがあると痛感させられました。
なので「自分をできるだけ消耗させず、仕組みでお金を稼ぐモデル」を念頭に仕事を設計しなければいけない。と強く伝えたいです。
ないしまさん
えらいてんちょう
モチベーションだけでは起業はともかく、長期的な運営が難しい、ということですね。仕組み作りのお話についてですが、現在エデン名古屋ではどういったことを意識されていますか?
住居部に居る住民が無理なく働けて集客も出来るだけ安定的に期待できる店舗経営を目指したいと考えています。具体的に言えばオペレーションが整理され、低負担で済むアルバイト(コミュニケーションに依存しない低工数労働、ランチタイムのラーメン屋営業やディナータイムのボードゲーム&スペース貸しモデル)を住民それぞれができる形にまで落とし込む事ですね。それで安定して利益が出るようなモデルを作るのは一朝一夕ではありませんし、当然労働力でも資金面でも投資が必要ではありますが、安定的成長を目指す上で個人の能力に依存する形から脱出したいと考えています。
ないしまさん
えらいてんちょう
仕組み作りのためには、オペレーションの整理をして作業を分解していき、人に寄らず回していけるように考えていく、ということが大事なんですね。

自分の特性に合わせた事業展開を意識

えらいてんちょう
今後のエデン名古屋の展望はどのように考えていますか?
地域性もあり、今後、エデン名古屋としてはイベントバー経営1業態にこだわるのではなくインターネット集客に限らず地域のお客さんにもっと来て欲しいという意味でランチタイムのラーメン営業やディナータイムにボードゲームバー的な通常営業を取り入れイベンターに依存することなく経営をしたいと思っています。
これは先ほどの話と一見矛盾しているように思えるかもしれませんが、実際のところイベントバー形式を成り立たせるためには常に1日バーテンダーの人材発掘をしたり日程調整をしたりブッキングマネージャーとしての能力が求められるわけです。ここの部分で自分はまだまだ疲れを感じてしまうので、徐々にその能力を身につけるとして日銭を消費せず稼げる通常営業に力を入れたいと思っています。
ないしまさん
えらいてんちょう
自分の特性を見極めて、長所を伸ばしていく、ということですね。
幸いなことに自分は元飲食店勤務歴が長いということもあり、あまり飲食店業務自体で疲れずに済み、かつ地域のランチタイム需要なども見込めそうなので安定的な経営が出来るのではないかと思案しています。
また、イベント営業日に関しては特に定期的に開催するエデン名古屋自体が主催の食のパーティーイベント「め氏(2日間ぶっ続けで飲み放題、食べ放題を開催するイベント。回によって食材傾向が違うが、鹿、イノシシ、ハクビシンや穴熊などの超貴重なジビエメインの回や近くの海鮮市場から買い付けた豊富な魚介類などが時間無制限で楽しめる)」が毎回好評いただいているのでそちらなどに注力し、「エデン名古屋はぶっ飛んだ食のテーマパーク」的なイメージを強くしていきたいなと考えています。
ないしまさん
えらいてんちょう
「食のテーマパーク」、面白そうですね。期待しています。今回はありがとうございました。
えらいてんちょう

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店舗も生活空間も含めてすべて自分で管理が出来るので、何か失敗があったとしても、責任を全部自分で追求できる事がノンストレスでいいですね。うまくいったことはもちろん自分の成果になりますし。 また店舗は急に労働力が必要な事が多々ありますが、シェアハウス住人がいれば対応ができる。また、店舗がシェアハウスのリビング化するので、シェアハウス的にも利便性が高いですね。様々な面で店舗とシェアハウスの親和性を感じています。

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