起業の教科書連載シリーズ


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初期費用ゼロで学習塾起業!広告費ゼロで2か月で生徒4倍の秘密とは 学習塾塾長でぐちさんの場合【ショボい起業実践インタビュー】

初期費用ゼロで学習塾起業!広告費ゼロで2か月で生徒4倍の秘密とは 学習塾塾長でぐちさんの場合【ショボい起業実践インタビュー】

どうも、えらいてんちょうです。皆さん、「ショボい起業」やっていってますか。今回は、実際にショボい起業で学習塾を経営しているでぐちさんにインタビューしました。

開成高校→早稲田大学→財閥系メーカー その先にあったもの

―今日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介からどうぞ。

出口翔と申します。千葉県出身東京在住の24歳です。地元の公立中から開成高校に進み、早稲田大学スポーツ科学部に進学しました。大学では競走部(陸上部)に入り、800m走で日本選手権7位に入るなどの実績を残しました。現在は、えらいてんちょうさんから塾を譲っていただき、学習塾経営をしています。

―起業にいたるまでの流れはどういったものでしたか?

元々スポーツ科学の研究がやりたくて早稲田大学に進んだのですが、ゼミや卒論の段階で思っていたより研究に面白さを見出せませんでした。そのため、大学院には行かず普通に就職することにしました。
就活は上手くいって某財閥系メーカーに入ったのですが、仕事がつまらなく、職場の人との関係も良くなく、残業もまあまあ多い、というのが重なり1年で辞めてしまいました。
社会人2年目以降は学校事務の非常勤で週4日働きつつ、まったりしていたのですが、この先ずっと非常勤でやっていくわけにはいかないなぁということで、今年の6月から学習塾を始めた次第です。


「ショボい起業」を実践、0円で学習塾起業!?

―実際に起業されたときのエピソードを教えてください。

えらいてんちょうさんのブログは以前から読んでいて、「ショボい起業」論にはかなり影響を受けていました。大金かけずとも起業ってできるんだなあと。なので、僕もとりあえず適当な店舗物件を借りて1から学習塾を作ってみようと考えていました。
ただ、当時貯金があまりなかったので、店舗を借りたり備品を揃えたりする初期費用の捻出がどうしてもキツいなぁと二の足を踏んでいました。
そんな時、えらてんさんがツイッター上で「ショボいマネーの虎」というショボい起業を志す人と投資したい人をマッチングさせる企画をしているのを見かけました。
失うものは何もなかったので「学習塾開きたいので初期費用が欲しいです!」という旨を呟いてみたところ、えらてんさん本人から「一度お会いしたい」と連絡をいただき、その日の夜に会いに行きました。

そこで「出資ではなく、既存の塾を引継ぐのはどうか」というお話をいただき、僕にとっては願ってもない条件だったので快諾しました。出会って5分で話がまとまりました(笑)
それから、もろもろの引継ぎを受け、5日後には譲渡の契約を結びました。今思い出してもスピード感が凄かったですね。
本来、学習塾で起業しようと思ったら、机、椅子、コピー機、ホワイトボード、教材等々色んな準備が必要ですが、それらも全部譲っていただけたのでほぼ初期費用0円でした。

―様々な業態の中で学習塾を選んだのはなぜですか?

他に思いつかなかったというのが正直なところです(笑)今までにお金を稼いだ方法が会社勤めと家庭教師とランニング指導しかなかったので。
ランニング指導の方での起業も考えたのですが、生計を立てるとなるとさすがに厳しいなと。まだ学習塾の方が現実的と考えて選びました。
ただ、自分の経歴を考えると学習塾は合っていると思います。わざわざ開成を出て学習塾やってる人はそんなにいないはずなので差別化はできますし、文武両道でやってきたつもりなので、部活や遊びと勉強の両立について伝えられるものはあるかなと。

ノー集客・ノー広告でも生徒増。「まずは実店舗」の重要性

―現在のお仕事の状況はどういった感じですか?

塾を引き継いだ時点では生徒2名でしたが、開塾から2か月ほどで、現在は8名まで増えました。なんとか生活できるくらいには集まったので一安心です。
今は夏期講習中なので朝から晩まで授業が詰まっていて大変ですね

―集客などで留意している点はありますか?

集客は実質何もしていません(笑)。最近入塾した生徒は塾前の張り紙を見てというのがほとんどですね。
ショボい起業に関して「まずは実店舗を持て」という旨をえらてんさんがおっしゃっていましたが、やっとその意味がわかりました。僕が観測できる限りでも一日に何人かは塾前の張り紙を立ち止まって読んでくれていますし、置きチラシの減りも想像していた以上に速いです。立地の良さもあると思いますが、実店舗のパワーを実感しています。
あと、集客とは関係ないかもしれませんが、月1で塾生とその友達向けにボードゲーム会を開いています。塾生の友達が入塾してくれたらいいなという下心はあるのですが、今のところボードゲーム会経由での入塾はゼロですね(笑)ただ、塾生は楽しんでくれてるみたいですし、僕も楽しいのでOKです。

夏期講習中に新規の生徒さんが入ったので、空いている時間帯に授業を入れたのですが、そしたら自分がご飯を食べる時間すらなくなってしまいました。
気を抜くと働きすぎてしまうことに気づいたので、気をつけないといけないなと感じています。ただ、今は働いていてすごく楽しいです。

―具体的にはどのような点が楽しいですか?

ありきたりですが、生徒の成績が上がると嬉しいですね。塾生本人の努力の賜物だとは思いますが、少しでもその手助けをできたと思うと嬉しいです。
あと、塾生の成績を上げるために色々考えて試して、試行錯誤してる時が地味に楽しいですね。生徒一人ひとりについて目標を設定して、そのための中間目標を立てて、それを達成するためには何をやらせればいいかというのをいつも考えています。
「旅行は計画してる時が一番楽しい」って言いますが、それに似た感じです(笑)

無駄な通勤時間をカットして、自分の時間をしっかり確保

―起業されてよかった点はなんですか?

挙げようと思えばいくらでも挙げられるのですが、一番は通勤時間がなくなった点です。通勤時間ほど人生の無駄はないと思っていたので。
会社員時代は1時間~1時間半かけて会社に行っていたのですが、この場合、1日24時間のうち2時間から3時間を通勤に使うことになります。その分、1日の自由時間が減るわけですね。
僕の場合、電車酔いしやすい体質なので本を読んだりスマホをいじったりするのもダメで、通勤中はただただ無為な時間を過ごしていました。

会社の近くに住めばいいじゃないかと思って会社の寮を出たりもしたのですが、それでも30分~40分はかかるんですよね。これ以上家を会社に近づけすぎると新卒数年目の給料ではやっていけませんし。
今は塾の近くに部屋を借りているので通勤時間3分です。浮いた時間で本読んだり運動したりできるのが一番の良かった点ですね。
あとは、朝ゆっくり寝ていられるのも良いです。夏期講習中は例外ですが、基本的には夕方から深夜にかけてが労働時間なので、朝はのんびりできます。
地味なところで言うとYouTubeで音楽流しながら事務作業できるのもいいですね(笑)

―今後の展望をお聞かせください。

まずは今在籍している生徒たちを志望校に合格させるのが第一ですね。
合格実績をあげて、口コミ等で生徒が増え、さらに実績があがるというサイクルになんとか乗せたいです。
塾自体を大きくしたい願望はあまりないのですが、地域に根差して長く長く存続させたいとは思っています。
あと、僕はやっぱりスポーツが好きなので、いずれはスポーツに絡めた他の事業もやってみたいですね。

―好きなものを組み合わせて拡大していけるといいですよね。今回はどうもありがとうございました。

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