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死ぬほど嫌じゃなければ会社勤めがいい リサイクルショップ・シェアハウス店長にだてんの場合【ショボい起業実践インタビュー】

死ぬほど嫌じゃなければ会社勤めがいい リサイクルショップ・シェアハウス店長にだてんの場合【ショボい起業実践インタビュー】

どうも、えらいてんちょうです。今回は、公務員や会社勤めといった安定した生活を捨て、リサイクルショップ・シェアハウスの経営者となった、にだてんさんにインタビューをしました。

収入7割・労働強度2割。自衛隊勤務・年収500万の安定を捨てて得たものとは

—今日はよろしくお願いします。まずは自己紹介からお願いします。

にだてん、今月で39歳になります。熊本県出身。現在リサイクルショップとシェアハウス「エデンハウス(通称・エデハ)」の運営をしています。

—今では経営者となったにだてんさんですが、それまで会社勤めを経験しており「社畜」だったとのこと。リサイクルショップ経営に至るまでの経緯をお聞かせください。

大学卒業後、自衛隊に入隊しました。周りの環境は良かったのですが、ちょうどその時イラク派遣が行われていて。自衛隊の訓練の中に射撃訓練もあったんですけど、めちゃめちゃ下手だったんです。このまま行くと「俺、死ぬな」と思い、実家の事情も伴って、半年くらいで辞めました。

派遣やバイトで食いつないだ後、上京してからは資格学校や司法書士事務所の事務をやっていました。司法書士事務所は、資格学校で働いている時に、事務所に人が足りないから来ない?って誘われて行きました。結局そこで10年くらい働いていたんですが、勤め出してから1年くらいはリーマンショックの前で景気がすごく良かったんです。だけど、そのリーマンショック後はお給料も落ちてしまって。しかも、事務所の中でパソコンがわかるのは俺だけで、そのせいもあって終電で帰る日々が続きました。そういう状況の中、頑張っても頑張っても評価されないということで、転職することにしました。

転職後は重機関係の会社に勤めました。待遇も悪くなかったです。年収500万くらいで、ボーナスも出る。残業も少なかったし、有休も半年に10日つくような会社でした。ただ、社長がお酒飲みで、それに付き合う事が多く、仕事後の拘束時間が長くて辛かったですね。そんな時、えらてんからリサイクルショップやりますか?と声をかけられました。そして去年の8月のお盆明けに退職の意向を伝えたのですが、ちょうど会社の人たちの退職が相次ぎ、年末までとお願いされたので、そこまでリサイクルショップと並行して働き、今年に入ってからリサイクルショップを本格的に回しはじめました。

—シェアハウス「エデンハウス」を始めるきっかけはどうでしょうか。

自分の家賃を軽減するためというのが大きかったです。リサイクルショップと会社務めを並行していた時、家から店まで30分くらいのところに住んでいました。それで近くに住むことになったのですが、家賃払うのがもったいないなと感じていました。ちょっといい感じのワンルームだったら、7万くらいするんですよね。だったら、自分の家賃を軽減するために始めてみようと思ったのがきっかけです。需要はかなりありました。

—会社勤めと比べて、今はどうなりましたか。

会社勤めの時と比べて、かなり楽になりました。感覚的に収入は7割になったのですが、労働強度も2割になったって感じです。自分のペースで自由な時間に、仕事が出来るのがいいですよね。例えば、時間に拘束されなくなって、今だったら暑いから涼しい時間帯になってから動こうって言うふうに出来るんです。あとは、リサイクルショップだから、欲しい家具家電がほぼタダで買えるのは、強いなと思いますね。会社勤めは定額で収入は入るし、今は出ていくお金も多いですけど、戻りたくはないですね。労働強度2割のまま、ダラダラやっていきたいなと思います。


算数が出来れば問題ない!数学が苦手な経営者のお金事情

—「数学」が苦手だと伺いました。経営を回していくにあたって、数字は切っても切れない関係だと思うのですが、どうやって経理・税理といった数字関係はこなしていますか?

実は日々のお金の出入りの計算ってそんなに難しくないです。出ていくお金って限られていて、例えばリサイクルショップで言えば、家具はほぼタダで手に入る。むしろお金を取っているくらいで、算数が出来れば問題ないレベルなんです。ただ、経理の点で言うと、まだ1年経っていないので、確定申告などは経験していないのでまだ分からないです。経理ソフトはフリーのものを使っていますが、確実に修羅場になるんじゃないかと思っています。できれば税理士さんに丸投げしたいですが、それが難しいようなら、税務署に早めに行って相談しに行くか、ギリギリに駈け込んで何とかしてくれ!と頼もうと考えています。

—差し支えない範囲で、各事業を始めるまでのコスト、現状の収益の形態などをお教えいただきたいです。

リサイクルショップはえらてんから引き継いだので、物件取得費用はかかりませんでした。かかった費用としては、物件更新費で8.5万円と、それまで使っていった軽トラがボロボロでマニュアル車だったので、オートマ車の軽トラを30万で購入したくらいです。収益の割合としては不用品回収が9割5分ですね。残りは、お店やオークションサイトで売った収益となっています。

エデハの方は、物件を借りるための初期費用として50万かかりました。また、布団は新しくてきれいなものを入れたかったのと、リサイクルショップに2段ベッドが無かったので、新しく15万で買いました。こまごました生活用品と合わせて20万くらいですね。あとは、家電関係はリサイクルショップから引っ張ってきて0円ですね。しかも、いいものが出るたびグレードアップすることが出来ています。また、エデハに関しては長期で入居する人が多いのでベースの収入となっていますね。家賃が3万で、現在入居しているのが6人なので3万×6人で18万ですね。

ランニングコストは、大きなものとしては、リサイクルショップ・駐車場・エデハの賃料が合わせて20万くらいで、光熱費も合わせて5万で収まるかなと思います。

死ぬほど嫌じゃなければ会社勤めがいい。会社勤め・経営者の両方を経験したからこそ実感したこと

—今後の展望をお願いします。

色々やっていきたいですね。今興味を持っているのは、探偵事務所。元々探偵ものが好きって言うのもありますが、何より取れる仕事の単価がでかいんですよね。大体、1日に5万円ぐらいが基本となっているんです。だから、エデン界隈の若い人たちに日当1万で仕事を振ったり出来るんじゃないかと考えています。1個を極めるというよりも、こんな風に細かく色んな業種をやっていきたいと思っています。

—最後に、なにか読者のみなさんに伝えたいことはありますか?

会社勤めが死ぬほど嫌じゃなければ会社勤めの方がいいよ、と伝えたいです。俺の場合、同じ日々の繰り返しの中で、「なんでこんなおかしなことしているんだろう」って思っちゃったんですよね。あと、俺はずっと「バーニングマン」っていうアメリカで開催される、砂漠の真ん中に約7万人が集まって街を作りあげるイベントに行きたかったんですけど、このイベントの開催時期が8月の末で、会社勤めだったらお盆のあと1週間から10日休まないといけないんですよ。友人から誘われたりして、昔から行きたかったけど無理で、悲しかった。そういうのもあって、今に至っています。だから、会社に勤めていたらできないってものがあるときは、自分で経営するのもいいかもしれないですね。でも、会社経営の場合、自分が動かないと収入がでてこない。そして自分で全部やらないといけないし、人に仕事振ったりもしなければならないのが大変なんですよね。その点、会社勤めって極論クビになるまで椅子に座っていたらお金になるんですよ。だから、我慢できるんだったら会社勤めの方が良いんじゃないかなと思います。

—本日はありがとうございました。

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