起業の教科書連載シリーズ


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生きづらさを糧に辿り着いた「店舗型住居」の形。「エデン名古屋」店長ないしまの場合【ショボい起業実践インタビュー】

生きづらさを糧に辿り着いた「店舗型住居」の形。「エデン名古屋」店長ないしまの場合【ショボい起業実践インタビュー】

どうも、えらいてんちょうです。皆さん、「ショボい起業」やっていってますか。今回は、実際にショボい起業に挑戦している「エデン名古屋」店長のないしまさんにインタビューしました。

発達障害・うつ病。生きづらさを糧に起業の道を拓く

-まず、自己紹介からお願いします。

ないしまです。28歳です。今年の4月1日に「エデン名古屋」と「発達障害ギークハウス(現ギークハウス活)」をオープンして店長になりました。

-どういったご経歴ですか?

都内の底辺都立高校を中退後、曖昧なフリーターを色々な土地で続けていました。東京、名古屋、金沢、長野とか各地を転々としてその中で飲食店や期間工などをやっていて、「このままだと自分は沈んでいくな」という漠然とした社会での生きづらさを感じてました。そうこうしているうちに、去年の4月に訪れた病院で「発達障害」の診断を受け、さらにうつ病を発症。それまでも漠然とは感じていましたが、実際に診断が出ると、重たかったですね。

-それは大変ですね。

はい、ですがその経験をもとに、去年の7月に起業コンテストに参加し、「発達障害とうつ病を対象とした生産可能なシェアハウス」というアイディアを発表しました。結果的にそのコンテストはダメだったんですが、その中でクラウドファンディングで見つけた「発達障害ギークハウス」というプロジェクトにjoinしました。

-なるほど。発達障害やうつ病の経験をもとに新しいキャリアを開かれたんですね。

はい、そしてそのプロジェクトを進める間にえらいてんちょうさんのことを知りました。ブログやツイキャスなどで発信されている情報を追い、また店にも直接伺っていろいろなアドバイスなどを受けました。そして、エデンで1日バーテンなどをやらせて頂いてるうちにえらいてんちょうさんから直接「エデン名古屋やって」と声をかけて頂き今に至る感じです。


人脈と情報感度と行動力で起業のきっかけを獲得し、スピード起業

-起業を考えるきっかけとなったものはなんですか?

もともとはEQという人間がクラウドファンディングで立ち上げた「発達障害ギークハウス」(ギークハウス:phaさんが提唱するオープンソースシェアハウスプロジェクト)(以下ギー達)というプロジェクトがありまして、そのEQの居住地と勤務地である名古屋でギー達を設立することになり、その実務負担を自分が負うという形でプロジェクトにJOINしていました。

-最初はシェアハウスからだったんですね。

はい。そのギー達を設立するまでのシェアハウス運営の具体的知見をえらいてんちょうさんにEQが伺いに行ったところ、非常に勉強になったと自分に知らせてくれ、その時初めてえらいてんちょうさんの存在やブログ、Twitter、ツイキャスなどで発信している情報に触れました。そこで、自分も興味関心を抱き東京のイベントバーエデンにご挨拶に伺って、面会していただきました。
 
-実際に会いにいく行動力がすごいですね。

そのうちにエデンで1日バーテンイベントの開催をお誘い頂き、ギー達の告知や進捗報告なども兼ねて1日バーテンダーをやっていたところ、えらいてんちょうさんから名古屋でエデンをやらないかと声をかけて頂きました。渡りに船と思いギー達とエデン名古屋を一緒に組み合わせて「店舗型住居」に絞って運営するのが持続可能なモデルではないかな?と考えたのがきっかけかなと思います。自分がエデンにお邪魔させて頂いていた時期にはエデン住民なども存在していたので。

-「店舗型住宅」という観点が面白いですね。

その後、ちょっとややこしいのですが、発達障害ギークハウスプロジェクトは今現在分離していて、エデン名古屋と同一不動産の2F/3F部分は「ギークハウス・活」という名義で自分が運営しています。

初期費用70万で初月から平均45.9万の安定売上

-起業時にかかったコストや売上などはどういった感じですか?

起業時のコストは初期費用の70万円ほどで、一部発達障害ギークハウスでのクラウドファンディングなどからの補填がありました。実際の運営に関わる初期備品や初期食材飲料等はほぼ全てお客さんや応援してくださる方からの喜捨で賄えました。
売上としては初月から40万、52万、44万と安定しています。

-現在の仕事内容はどのようなものですか?

仕事内容としてはイベンターの誘致、自分は料理ブログなどもやっているので、実際の調理やまだ慣れていないバーテンダーの補助、店の管理や、入居者の管理、設備の維持などといったシェアハウスの運営や経理などをしています。

-仕事のやりがいはどういったものがありますか?

店舗も生活空間も含めてすべて自分で管理が出来るので、何か失敗があったとしても、責任を全部自分で追求できる事がノンストレスでいいですね。うまくいったことはもちろん自分の成果になりますし。

シェアハウス+バーエデン。住宅店舗一体型の自由さと柔軟さ

-シェアハウスとエデン店舗の一体化というのが興味深いですが、そのことのよるメリットはどういったものがありますか?

シェアハウスと店舗を一体化することによる快適さは、まず通勤時間が階段の上り下りぐらいなので30秒程度。かついつでも上で休める、なんなら仕事中にシャワーも浴びれる。通勤時間の短縮や休憩が比較的自由に取れて、体力的な負担が軽くなるというのが自分としてはいいところですね。
また店舗は急に労働力が必要な事が多々あります。簡単な例でいうと急な買い出しや皿洗いなどの掃除や店番とか。シェアハウス住人がいてくれますから、そういった急な事情にも対応ができる。また、店舗がシェアハウスのリビング化するので、一般的な住居のリビングよりも大きく使えますし、洗い物や調理なども広いキッチンやシンクが使えるので、シェアハウス的にも利便性が高いですね。また、シェアハウス住民が食事を取る時に一人で食事を取るみたいな孤立化も防げます。誰かしらいるので、複数人で食事を取ることが多いですね。様々な面で店舗とシェアハウスの親和性を感じています

-これからの展望はありますか

全国各地にエデンが増えてきましたが、エデン名古屋としては、シェアハウスと店舗を一体として運営するという形が思った以上に快適です。なので、この形をエデンの形式だけでなく他の土地で他の業種でもできないか、他地域・他業種の組み合わせで拡大したいと考えています。

-それは面白そうですね。今回はありがとうございました。

ありがとうございました。

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