マイクロ起業 借金玉さんのマイクロ起業

お客様と大喧嘩してしまいました Vol.17

投稿日:2018年1月15日 更新日:

「本当に良い部下は指示をしなくても動く」と、ある経営者が言っていました。僕もその通りだと思います。かつて、まだ会社が大きかった頃の僕にはとてもとても優秀な部下がおりまして、彼は僕の指示などなくとも勝手に仕事を進め、逐次報告をくれました。

おかげで、僕はクリティカルな経営判断に専念して、のんびりと過ごすことが出来たのです。あれは、僕の社長生活の中でも最も穏やかで幸福だった時期でした。優秀な部下は幸せを運んで来ます。指示も指導もしなくても成果を出してくれる部下、それはありとあらゆる経営者の夢と言えます。

これは下請けにも同じことが言えます。下請けに「指示を出す」というのは実のところとても面倒くさいのです。「とにかく行ったらわかるから行って対処して!GO!」で動いてくれる下請けは素晴らしい業者です。僕も可能であればそんな下請けでありたいといつも思っています。発注元の良き理解者でありたいといつも望んでいます。しかし、この度僕は発注元の社長と罵り合いを展開してしまいました。

不明瞭な、あるいは不正確な業務依頼

最近、僕のマイクロ起業は業務領域を拡大しまして、ちょっとした工事や修理なども請け負うようになりました。技術を持った人間の確保に成功したからです。おかげで請けられる仕事も増え、収益も順調に上がってくるはずでした。結果を言いますと、大赤字です。いや、「大赤字」って言っても2万円とかの世界なのですが、「マイクロ」起業において2万円は大赤字です。涙が出そうです。

そういうわけで、発注元からの業務指示が毎度毎度不明瞭、あるいは間違っているという事態が発生したのです。指示された住所が間違っており、発注先担当者に連絡もつかなかったため、現場に辿り着けなかった外注作業員が半日単位で遊んでしまうという事態が何度も起きました。

また、依頼された業務内容が間違っているということも発生しました。これは具体例を挙げるとバレてしまうので抽象的になりますが、資材Aが必要な工事に作業員を向かわせたら、必要なのは資材Bだった、そんなお話です。当然ですが、無駄になってしまった経費も、延長作業料金も請求させていただくしかありませんでした。

発注元社長、怒る。借金玉、怒る。

その後、僕は発注元の社長に呼びつけられました。「作業料金が規定より高すぎないか」というお話です。もちろん僕も言い返しました。「御社の担当者による不正確な指示で、作業員の遊びが発生しており弊社としてもその分は請求しないわけにはいかない、料金表に明記してある通りです」と。発注元社長は「何故それを俺に直接報告しないんだ、おまえバカか?」と僕の胸を強く突いて激高しました。僕は「そんなことはどうでもいいんですが、本日ここまで出向いた分も請求はしますよ」と言い返しました。

その後、我々はちょっとここには表記しにくい感じの罵り合いを展開しました。汗顔の至りとしか言いようがございません。もちろん、その後の依頼は全てキャンセル、しかし作業員は既に抑えていたため、全てが赤字計上となりました。もちろん、作業員に「仕事がなくなりました」と連絡してもいいんですが、信頼の問題もありますしね……。作業依頼の数が多くない分、一度発注した依頼を取り消すことは出来ませんでしたし、新規の仕事確保も全ては間に合いませんでした。

その後暫くして、発注元社長から共通の知人を通じて謝罪の伝言があり、僕からも謝罪の電話を入れ、事なきを得たのは不幸中の幸いでした。この件、どちらが悪いかと言えば意見は分かれるところだと思いますが、少なくとも僕には反省すべき点が多々あります。人間と人間の間で立ち回ることを旨とするマイクロ起業において、僕は今回大きなミスを犯したとしか言いようがありませんでした。

そこから僕がどのようなことを考えたのか。これは次回、お伝えしたいと思います。

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借金玉

借金玉

発達障害(ADHD)と診断され、服薬をしながらギリギリ社会生活を送っている、31歳。 2年遅れで早稲田大学の文学部を出たあと、一度金融機関で事務職として勤務するが、全く仕事が出来ず2年たらずで敗走。その後、数千万の出資と融資をかき集めて、飲食業と貿易業をダブル起業。社員が二桁に近いサイズまで育ったのち、昇った角度で急降下。事業を整理してなんとか命だけは拾ったものの、それ以外は全てを失う。 全てを失い「31歳無職」となった後は、やることもないのでブログを書く。すると妙な人気を博すことになり、ライターとしての仕事をスタート。他にも、非正規雇用の営業マンという顔も持つ。 現在は「なんとか生活費に困窮することはないところまで生活を立て直して、今に至るわけです。現在でもお金はありません、ご飯を食べるだけで精一杯です。でも、何とか生きています。」

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