働き方を“選ばなければいけない”時代を生き抜くための2つのヒント

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“働き方革命”の進行とともに働き方の常識が変わりつつある今の時代。一方で、従来の考え方から抜け出すのはなかなか難しいものです。また、「働き方を変えたい!」と思ってはいるものの、具体的にどうすればいいのかわからない、という方もいるでしょう。そこで、今回は“働き方革命”時代という働き方を“選ばなければいけない”時代を生き抜くための2つのヒントをご紹介します。

働き方を“選ばなければいけない”時代

“働き方”に関するキーワードの中で、最近よく見かけるようになったのが、“多様な働き方”です。“ダイバーシティ”と表現されることもありますが、つまりは、性別や年齢、国籍、既婚未婚、子供のありなし、親の介護のありなしなど、それぞれの事情に合わせた働き方を認めていこうという考えであり、かつてのような、「専業主婦の奥さんがいて、仕事に100%(あるいはそれ以上)を捧げることのできる男性サラリーマン」というような画一的な働き方からの脱却を目指すものです。

少子高齢化によって働き手が減少するなかで、多くの人の労働力を活用するために、こうした考え方は不可欠です。実際に、時短勤務やテレワークなどを活用して、多様な働き方を実現しようという動きも起こり始めています。加えて、“働き方革命”によって働き方の常識が変わりはじめ、新しい“理想の働き方”がまだ確立していない今だからこそ、それぞれの理想とする働き方を選べるとも考えられるのです。

しかし、働き方を“選べる”ということは、裏を返せば働き方を“選ばなければいけない”ということでもあります。もちろん多くの方が様々な苦労をなさったことは確かだと思いますが、“働き方を選ぶ”という観点からすると、モーレツサラリーマン的な働き方が理想とされた時代は、“選ばなくていい”時代だったのです。
このようなモーレツサラリーマン的な働き方を長く経験された方からすると、「働き方を“選ばなくてはいけない”なんて、贅沢な悩みだ」と思われるかもしれません。しかし、“選ぶ”という行為は、魅力的なように見えて、実は非常に難しいものなのです。

心理学の世界では、「選択肢が増えることで、かえって人は不幸になる」という“選択のパラドックス”と呼ばれる考え方があります。選択肢が増えることによって、

  • どれを選択するか、決断するのが難しくなる
  • “選択しなかった”多くの選択肢が魅力的に感じられてしまい、選択の結果に対する満足度が低下する

という2つの問題が生じると考えられているのです。
“働き方革命”時代を生きる我々は、この“選択のパラドックス”という新たな困難に立ち向かわなければなりません。

選択のパラドックス

ヒント1:“目的論”で考える、理想の働き方

では、どうやってこの“選択のパラドックス”に立ち向かっていけばよいのでしょうか。
まずは1つ目の「どれを選択するか、決断するのが難しい」という問題を働き方について考えてみると、それはつまり「自分の理想的な働き方を考え、それを実行することが難しい」ということだと言えます。
働き方を選べるからこそ、「こういう働き方もいいし、でもあの人みたいな働き方もいいな」「こういう働き方をしてみたいけど、自分には無理かな」などとあれこれ考えて、結局動きだせないまま、という方も多いのではないでしょうか。

こんな状況を打破するためのヒントとなるのが、アドラー心理学で用いられる“目的論”の考え方です。
アドラー心理学では、今その人が置かれている状況を分析するための方法として、「どのような原因によってその状況が生じたのか」という原因論ではなく、「そのような状況に身を置くことによって、その人は何を得られるのか」「その状況によって、どんな目的が達成されるのか」という“目的論”を用います。

今回の働き方の問題をこの目的論で考えてみると、「こんな働き方をしてみたい」と言いつつ、結局あれこれ悩んだ末に行動を起こさない人というのは、“行動を起こさない=現状とは違う働き方を選択しない”ことによって何かを得ている、現状の働き方を必要としている、と考えることができるのです。「こんな働き方をしてみたい」と言いつつ、実は心の奥底では、それを理想だとは思っていない、とも言えるかもしれません。

このように現状を分析してみることで、

  • 不満に思っていたことが、実は自分が必要としているものだった
  • 理想的だと思っていたことが、ただ他者の意見に流されているだけだった

などと気づいて、自分が達成したい本当の目的=理想の働き方を見つけ、それを実行することができるのではないでしょうか。

ヒント2:“肯定的なあきらめ”で自らの選択を受け入れる

このように“目的論”を用いて理想的な働き方について考え、それを実行に移してみたところで、「やっぱり別の働き方の方がよかったかもしれない」という“選択のパラドックス”の2つ目の問題に直面する方もいるかもしれません。そんな問題を解決するためのヒントとなるのが、“肯定的なあきらめ”という考え方です。

“肯定的なあきらめ”というのは、『嫌われる勇気』(岸見 一郎・古賀 史健、ダイヤモンド社、2013)の中で紹介されている考え方であり、「60点の自分をそのまま60点として受け入れたうえで「100点に近づくにはどうしたらいいか」を考える」ことと表現されています。

働き方の問題で考えれば、自らが選んだ働き方が60点だったならば、そのことを受け入れたうえで、よりよい働き方を実現するにはどうしたらいいかを考える、ということです。
働き方を選ぶことが当たり前になり、多くの人がそれぞれ違った働き方をするようになれば、隣の芝生が青く見えることもあるはずです。しかし、そうしたときにこの“肯定的なあきらめ”という考え方を思い出し、自らの選択を受け入れるということが、“働き方革命”時代を生きる我々には必要なのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。
もちろん、こうした“選択のパラドックス”を物ともせず、自らの理想的な働き方を追求すべく邁進する人もいることでしょう。そうした方にとって、“働き方革命”時代は非常に理想的な時代だと言えるかもしれません。
しかし、こうした時代の変化に戸惑いを感じる方も多いと思います。そうした方々にとっては、今回紹介した“目的論”と“肯定的なあきらめ”という2つの考え方が、“働き方革命”時代を生き抜くためのヒントになるのではないかと思います。

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