2日目 起業の時こそセルフブランディングを!

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これから起業するにあたり、自分を売り込むために必要な手段の1つが、自社のブランドを確立するブランディングです。

ここでは、ブランディングが必要となる理由、ブランディングがもたらす効果やメリットなどについて、考えて行きたいと思います。

いっちー先生
今日は、起業するなら自らのブランディングを!というお話しです。

 

ブランドとブランディングの違いとは

 

まず、ブランドとブランディング、このよく似た2つの言葉には、どのような意味の違いがあるのかを考えてみましょう。

 

“ブランド”とは何か

例えばここに、アナタの足のサイズにぴったりで、似た様な外観をもつ、N社のスニーカーと、無名のメーカーのスニーカーがあるとします。どちらか一足プレゼント!と言われた時あなたの頭の中には、どのような考えが浮かびましたか?

「N社のスニーカーだ、カッコいい!履いてみたい!」という心の動きがある人の方が、多いのではないでしょうか。

もちろん、スニーカーを選ぶ基準は人それぞれですが、一般的には

  • デザイン
  • サイズ
  • 履きやすさ
  • 軽さや歩きやすさなどの工夫
  • 価格             などがあるでしょう。

しかしそれ以前に「N社のスニーカーって良いよね。履いてみたい。」と考えるのならば、それはアナタにとってN社という“ブランド”が、身体の中に浸透しているということです。

それが、N社のロゴなのか、企業名なのか、はたまたN社が築いてきたスピリッツや商品に対する姿勢なのかは分かりません。

しかし、そこにはN社の“ブランド”力があります。“ブランド”とは、消費者が「企業や商品に抱くイメージ」であり、企業の名前や、商品の特徴を一瞬で見て聞いて、「これだ!」と思わせる表現のことなのです。

 

“ブランディング”とは何か

 

では次に、“ブランディング”の意味について考えてみましょう。

ブランディングとは、Brandingと書きます。Brand + ing ですね。つまり、「企業や商品、提供するサービスに抱くイメージを、消費者に浸透させること」を意味しています。

先ほどの例で考えてみましょう。似た様な機能を持つ製品が2種類あったとき、人は何をきっかけとして、1つの商品を選ぶのでしょうか。消費者として2つの製品を並べて見たとき、「N社のスニーカーを履きたい」という感情を抱くのであれば、その商品は人の気持ちに対して、購買行動を誘起させていることになります。

その背景には、ブランドネームやロゴ・意匠などがあるかもしれませんし、企業全体に対する「良いイメージ」があるかもしれません。商品そのものに込められた「差別化」要素も含め、その企業がこれまでに築き上げてきた「何か」が、人の心に働きかけることにより、共感や支持を獲得し、「これが欲しい」と思わせることが、ブランディングなのです。

しかし、時代の流れやユーザー・顧客のトレンド意識によるニーズの変化、競合品の出現など、ブランド力を脅かすものは常に存在しています。その中で、“ユーザーの頭の中にどのようなイメージを抱かせるか”という考え方に則り、自社の姿勢や表現の仕方、ユーザーや顧客へのアクセス方法などを、検討していくことが必要です。

このような過程の中で、ユーザーの期待を裏切らない価値を作り上げることができれば、その商品やサービスは、ユーザーエクスペリエンス(UXと表示されることが多い、快適な体験や満足感など)をもたらす商品となります。

一度、ユーザーの頭の中に“ブランド”=ユーザーエクスペリエンスをもたらす商品 として記憶されると、ユーザーはその企業(ブランド)に対して「もっと知りたい」という感情を抱くようになり、情報収集や商品の購入、サービスの利用を繰り返すようになります。

新しい“ブランド”の完成です。

 

ブランディングの必要性とメリット

では、なぜブランディングが必要なのでしょうか。

先に挙げたスニーカーの例のように、商品や企業のブランディングがしっかりできていると、消費者は迷うことなく、納得のいく商品を選ぶことができるでしょう。

少し古いデータですが、経済産業省による「生活者の感性価値と価格プレミアムに関する意識調査」によると、「自分のこだわりがあるものなら価格が多少高くても購入しますか?」という質問に対して、全体の76.1%が「あてはまる」「ややあてはまる」と回答しました。

つまり消費者は、こだわりに合致しているものに対しては、高いお金でも積極的に払ってくれる、ということなのです。消費者にとっての「こだわり」に寄り添うことは、商品やサービスのブランディングへとつながり、その一方で、消費者視点では「企業や商品への信用」へと繫がります。

逆に、ブランディングできていない商品やサービスであれば、価格を下げなければ購入にはつながらないという、残念な事態が予測できますよね。

 

中業企業における「ブランド」の信用力

“ブランド”というと、高級で有名なブランドを連想しがちで小さな企業には手が届かないように感じますが、決してそうではありません。消費者は、商品やサービスが気に入れば継続的に購入するようになり、さらに「この会社の商品なら安心だ」「高くても買いたい」という気持ちになります。この時点で消費者は単なる「お客様」でなく「ファン」になった状態といえます。ここまで来れば、「ブランディング」は成功したといえるでしょう。

現在、日本における中小企業の数は、企業全体のことがわかっています。文字通り、日本経済を支えている中小企業ですが、新たに起業する際、あるいは事業内容を新規開拓する際、商品やサービス自体は優秀でも、大企業と比べると「企業としての信用力」は低く、不利な立場であるのは事実です。こちらも、少し古いデータではありますが、中小企業金融公庫の「経営環境実態調査」(2004年)の結果を見てみましょう。

「業界内で企業名、商品ブランドの認知度」を重要視する企業が33%と、「企業規模の大きさ」や「大企業との取引実績」を上回る結果となっています。中小企業にとって他企業との取引においても“ブランド力”が重要であることが分かりますね。

こういった結果も含め、経済産業省では2002年頃から「企業が他社や他社製品との識別化や差別化を図るために、ブランディングは必要」として、様々な政策を打ち出してきました。一番新しいところでは、TPP対策としての「JAPANブランド」が挙げられるのではないでしょうか。

ここで、実際にブランディングに成功した企業例を挙げてみましょう。

1995年に日本に上陸した、コーヒーチェーン店のS社。今ではロゴマークもすっかり日本に浸透し、多くの根強いファンの心を掴んでいます。S社は現在、テレビCMなどの広告活動を一切行っていませんし、S社の価格は他社のコーヒーショップと比べて、決して安くはありません。

それでも、多くの人がS社のコーヒーショップを好むのはなぜでしょうか。それは、「おしゃれ」「高級感」「おいしい」「安らぎ」などのイメージを、消費者にしっかりと浸透させた、徹底したブランディングの成果なのです。

小さい企業は、大企業のように広告費にお金をかけることはできません。しかし、S社のように「消費者にとっての“ブランド”としての価値」が確立できれば、企業側の「広告宣伝にかけるコストを削減できる」という好例ではないでしょうか。

少ない資本で始めるマイクロビジネスにおいて、他社との価格競争に陥ることなく、安定した経営を手に入れるためにも、ブランディングがもたらす効果は計り知れないのです。

 

徹底したブランディングで、長期的なマーケディングの成功を導く

では、実際にどのようにブランディングを行っていけばよいのでしょうか。

他社と似たり寄ったりの商品やサービスを作り出しても、結局は「二番煎じ」になってしまいますし、消費者の目や心にはなかなか届きません。そのような商品は価格でしか差別化できず、価格競争に巻き込まれる結果となってしまいます。

そこで、もっとも重要なポイントになるのが、消費者に他社との違いの根底にあるべき「コンセプト」をしっかりと伝えることです。

まず、自社の強みは何なのかを考えましょう。そして、他社にはない自社の商品やサービスの魅力、開発に至った経緯、商品やサービスに秘められた「コンセプト」など、自社の「こだわり」をアピールすることで、「他社には無い価値」を提案することに力を注ぐのです。

今までにない「新しい価値」を創り出すことができれば、おのずとその分野で一番に名前が挙がる存在になることができ、「売りたいモノ」から「買いたいモノ」へと昇華させることができます。

生まれたての小さな会社でも、正しいブランディングを行うことができれば “ブランド力”を強みに長期的な成功を掴みとることができるでしょう。

いっちー先生
新しいビジネスモデルを考えるにあたり「自分が思いつくことは、すでに誰かが実践しているかもしれない」と、一旦立ち止まって見まわしてみると、「どこをどう“差別化”すれば新しいことが起こせるか」が見えてくると思います。その時から、セルフブランディングは始まっているのです。

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